懐かしい1960年代

人生ゲーム

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山あり谷ありの人生をゲームにした「人生ゲーム」。

仮想の人生を楽しむことができる大人気ボードゲームです。

人生ゲーム

人生ゲームは、アメリカの「Milton Bradley社(当時)」から発売されたボードゲームで、日本版は1968年9月にタカラ(当時)から発売されました。

人生ゲームは、「人生」をテーマにしたスゴロクの発展形のようなゲームで、ルーレットを回し、止まったマス目に書いてある「人生の中で起こりそうな出来事(結婚、就職など)」を疑似体験しながら、最終的にゲーム内での所持金が一番多い人が勝利するボードゲームです。

ルーレット

ゲームの大まかな流れは、「就職(フリーターの場合も有)」をして給料日には給料を貰い、「結婚」をして子供が産まれたり、「転職」という人生の分かれ道を選択したり、「ギャンブル」で一喜一憂したりと、本物の人生のようにゲーム内でそれぞれの人生を歩んでいきます。

そして、人生ゲームの最大のヤマ場はゲームの終盤に訪れる「決算日」。

決算日マス

ゴール前最後のストップマス(必ず止まるマス)で、到着したプレイヤーは車に乗っている人数によるボーナスや支払い、退職金の受け取りを行った後、約束手形を利息付きで返済しなければなりません。

返済出来ない場合は、所持している資産を売却していき、それでも返済できない場合は「人生最大の賭け」に挑戦することになります。

この「人生最大の賭け」とは、ゲームでの逆転を賭けて挑むことができるラストチャンス。

開拓地

人生最大の賭けに失敗した場合は、一文無しとなり「開拓地」へ行き、ほかのプレイヤーがゴールするまで、ただひたすら自分の番が来るたびにルーレットを回し援助金を貰い続ける日々を送ることに……

億万長者の土地

しかし、成功した場合は莫大な賞金を受け取ることができ、ゴールである「億万長者の土地」に進むことができます。

全員、もしくはビリ以外が億万長者の土地か開拓地に到着した時点でゲームは終了し、残るアイテムの換金などを行い、一番多くの所持金を得たプレイヤーの勝利となります。

人生ゲームは、勝負の行方がほとんどルーレットの目にかかっているので、子供も大人も対等に勝負することができる素晴らしいゲームです。

 

次の項目では人生ゲームの進化と歴史をご紹介します。

あなたの思い出の人生ゲームは何代目?

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人生ゲームの進化と歴史

ここでは、2代目人生ゲームから7代目人生ゲームまでの進化の歴史を見てみたいと思います。

2代目人生ゲーム

1980年に発売された2代目人生ゲーム。

2代目人生ゲーム

コースが曲線から直線を基調としたものになり、盤面もよりカラフルなものに変更されました。

代表的なマス目のコピーは「エベレスト登山成功」、「潜水中に財宝を発見する」など。

 

3代目人生ゲーム

1983年に発売された3代目人生ゲーム。

3代目人生ゲーム

この3代目から、人生ゲームは日本オリジナルとなりました。

コースが初代のような曲線に戻り、「デザイナー」や「アイドル」のようなカタカナ職業を追加し、転職もできるように変更されました。

代表的なマス目のコピーは「お世話になった人達にお歳暮を送る」、「ノーベル賞を受賞する」など。

その他にも、人生ゲームの豪華版「人生ゲームロイヤル」や、平成へと年号が変わったことで「人生ゲーム平成版」などを発売しました。

 

4代目人生ゲーム

1990年に発売された4代目人生ゲーム。

4代目人生ゲーム

この4代目は、それまでは単なる飾りでしかなかった盤面の立体的な建物を選んで買えるようになりました。

代表的なマス目のコピーは「リハウスでリフレッシュ」、「ニワトリが金の卵を生む」など。

その他にも、学園版人生ゲーム「じぱんぐ人生ゲーム」や、恋愛をテーマに繰り広げる「人生ゲームTEENS倶楽部」、盤面がタタミ1畳の大きさの「大人生ゲーム」などを発売しました。

 

5代目人生ゲームEX

1997年に発売された5代目人生ゲームEX。

5代目人生ゲームEX

この5代目は「人生はひとつじゃない」のキャッチコピーの通り、従来のリニューアル版である「ベーシックステージ」と、世界旅行がテーマの「ワールドステージ」という2種類の盤面があり、2倍楽しめる人生ゲームでした。

代表的なマス目のコピーは「カラオケでストレス解消」、「マカオの客船を買う」など。

その他にも、吉本興業とタイアップし、お笑いをテーマにした「人生ゲーム関西版」や、世紀末カウントダウンをテーマとした「人生ゲーム平成版1999」、誰よりも立派な阪神ファンを目指す「人生ゲーム阪神版」、100年を振り返る壮大な人生ゲーム「人生ゲーム平成版20世紀」や、人気キャラクターとのコラボ商品も多く発売されました。

 

6代目人生ゲーム

2008年に発売された6代目人生ゲーム。

6代目人生ゲーム

この6代目は、産まれてから職業に就くまでの人生が体験ができる「ジュニアステージ」と、「億万長者ステージ」の2つのステージがあり、どちらかのステージだけでも遊べ、続けても遊ぶこともできる人生ゲーム。

代表的なマス目のコピーは「最悪な通信簿をもらった」、「恋人と三ツ星レストランに行く」など。

その他にも、ルーレットがデジタルになり、お札もキャッシュカードになった「人生ゲームICルーレット」や、マス目にその年の話題が盛りだくさんの「人生ゲーム オブザイヤー」、盤面が通常の1.5倍となり、マウンテンコースを登場させた「人生ゲームDD(ダイナミックドリーム)」などが発売されました。

 

7代目人生ゲーム

そして、2016年に発売された7代目人生ゲーム。

7代目人生ゲーム

この7代目は、4つの追加エリアを組合せ、人生のストーリーが変えられる作りになっています。

その他にも、4つの歯車(ギア)が新登場した「人生ゲームMOVE!」、人生ゲーム50周年を記念して企画された「人生ゲームタイムスリップ」や、2019年には、インフルエンサーにとって大切なフォロワーを集める「人生ゲーム+令和版」が発売されました。

 

時代とともに進化をし、現在でも大人から子供まで楽しませてくれる人生ゲーム。

あの頃のように、家族や友達が多く集まる、お盆や正月などに懐かしくて楽しい人生ゲームで億万長者を目指してみませんか。

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なつお君

なつお君

子供時代に楽しかった遊びや憧れた人などを思い出すと、懐かしく、そして幸せな気持ちにもなれたりします。たまにはあの頃に戻ってみませんか?

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