冷凍食品の解凍やお弁当の温め直しなど、様々な調理工程で役に立ち、今やキッチン家電の必需品となった電子レンジ。
電子レンジ業界をリードする基盤をつくった画期的な商品、国産初の家庭用「ターンテーブル式電子レンジ R-600」が、1966年に早川電機工業(現シャープ)から発売されました。
この「R-600」の特徴は、後に電子レンジの主流となるレンジ内のテーブル(丸い皿)を回転させ、ムラなく加熱するターンテーブル方式を採用した事。
そして、今でもレンジで温めるとき「レンジでチンして」という人が多いと思いますが、この「レンジでチン」は調理タイマーがゼロになると「チン」と鈴が鳴り教えてくれたのが由来。
この「チン」という鈴の音は「R-600」を発売した早川電機工業(現シャープ)が採用したのが始まりです。
食品を回転させながら調理する画期的な商品だった「R-600」。
当時の価格は198,000円と高価な商品でしたが、電子レンジの歴史を大きく変える商品となりました。