手作りにこだわり、今までにない「やわらかさ」と、なめらかな口どけで爆発的なヒット商品となった「花畑牧場 生キャラメル」。
生キャラメルという新しいジャンルのスイーツは急激なブームとなり、入手困難な状態がしばらく続き、購入待ちの長蛇の列をつくりだすなど社会現象を起こしました。
その大ブームを作り出した花畑牧場の代表取締役社長を務めるのが、テレビなどで活躍しているタレントの田中義剛(たなかよしたけ)さん。
現在では、観光スポットとしても人気のある花畑牧場ですが、開業当初(1992年)は、主に乳牛として飼育されるジャージー牛が1頭いるだけの牧場でした。
その花畑牧場が「花畑牧場 生キャラメル」の誕生によって大きく成長をします。
当時は、空港などで販売されている北海道のお土産と言えば、ほとんどが北海道の有名菓子メーカーの商品で占めており、他社が入り込む余地は殆ど無い状態でしたが、2007年に某菓子メーカーの賞味期限先延ばし問題が発覚。
そのため、空港のお土産売り場のスペースが大幅に空いたことから花畑牧場の生キャラメルを置けることになり、生キャラメルの美味しさと、田中義剛さんの知名度や宣伝活動もあり大ヒット商品となりました。
その後、生キャラメルのブームが去り、経営が厳しい状態が続きましたが、生キャラメル以外に「手作りチーズ」や「ホエー豚」などの発売や、企業向けの商品を共同開発するなど花畑牧場は復活し、現在でも美味しくて新しい商品を誕生させています。
急激なブームは、急激な売上の減少を招くことにつながり、ときに素晴らしい商品や企業を失くしてしまいます。
本当に美味しい商品だからこそ、ゆっくりと永く愛され続けてほしいですね。