おままごと遊びではなく本当に料理ができてしまう、女の子の憧れのおもちゃ「ママレンジ」。
ママレンジは、アサヒ玩具(当時)が1969年9月1日に発売した、システムキッチンのガスコンロを再現したおもちゃで、1年間で17万個を販売した大ヒット商品です。
このママレンジの凄いところは、なんといっても本物のホットケーキが焼けてしまうところで、家庭用電源を使用し、超小型の電気コンロに、付属のフライパンを乗せると加熱され、直径10cm位のホットケーキが焼けてしまう凄いおもちゃ。
熱くなる部分には直接さわれないようにするなど安全対策はされていたのですが、ママレンジは怪我などをした場合に最高1,000万円の補償をつけた「賠償責任付」の珍しいおもちゃでした。
その後、「クッキングトイ・シリーズ」として、ポップコーンが作れる「ママポッピー」や、綿菓子が作れる「ママスイート」など、おままごと遊びを更に楽しくするおもちゃを発売しました。
子供の頃「お母さんのように料理がしたい」とお母さんに憧れ、その夢を叶えてくれたママレンジですが、火傷などする子供たちも多かったようです。
今の時代での販売は難しいと思いますが、昭和の良さが感じられるおもちゃですね。