大ヒットした映画から女性たちの間で大ブームとなった「真知子巻き」。
「真知子巻き」とは、ショールやストールなどを、頭から首のまわりに巻きつけるファッションのことです。
この名前の由来となった映画は、1953年に公開された「君の名は」。
「君の名は」は、1952年から放送されたラジオドラマで「番組が始まると銭湯から女性が消える」といわれるほどの大人気となり、1953年に松竹で映画化されました。
映画も大ヒットを記録し、岸惠子さんが演じるヒロイン「氏家真知子」が、ストールを頭からかぶるように巻いていたファッションを真似る若い女性が多く「真知子巻き」ブームが起こりました。
「真知子巻き」の発端は、岸惠子さんが寒さが厳しい北海道ロケの合間に寒さをしのぐために、私物のストールを肩からまわし、耳や頭をくるんでいた格好が、カメラが回っている時にも使われることになり、「真知子巻き」が誕生しました。