お菓子についていたおまけのシールが、当時の小学生男子を夢中にした「ビックリマンチョコ」。
1977年にロッテから価格30円で発売されたシール入りのお菓子です。
発売当時のビックリマンチョコは、ウエハースの中にチョコレートとアーモンドクランチが入っているお菓子で、おまけシール「どっきりシール」が入っていました。
どっきりシールは、背景が透明で、本物らしく似せた「電気のスイッチ」や「ガラスのひび割れ」など、様々な場所に貼り見た人を驚かせる「いたずらシール」。
その後も、アーモンドクランチをピーナッツに変更し、シールの表面が盛り上がった「立体どっきりシール」や、キャラクターを使ったいたずらシール「ウッシッシール(2代目ビックリマンチョコ)」、スイカとカバを合体させた「スイカバ」など、モノと動物を合体させたダジャレシール「まじゃりんこシール(7代目ビックリマンチョコ)」などが登場しました。
そして大ブームとなる「悪魔VS天使(10代目ビックリマンチョコ)」シリーズが1985年に発売されます。
「悪魔VS天使」シリーズのシールは、「天使」、「悪魔」、「お守り」の3種類、そして特に貴重だった「ヘッド」というレアシールのどれか1枚が入っていました。
プリズム処理を施されたキラキラと光るスーパーゼウスなどの「ヘッド」が出た時の喜びを忘れられない方も多いのではないでしょうか。
しかし、あまりにもシールの人気が過熱したため、目当てのシールだけを抜き出してお菓子を捨てるなど、食べ物を粗末にする行為が多く、販売元のロッテが「シールの売買の禁止」、「チョコレート菓子の完食」、「シールをトレードすることにより親睦を深める」といった「ビックリマン憲章」を作るほどでした。
80年代後半には年間4億個を売り上げる大ブームとなり、当時のスーパーなどでは「1人3個まで」などの販売個数を制限するなど販売対策も取られました。
また、あまりの人気に類似品や、裏面の販売元「ロッテ」を「ロッチ」と表記した模倣品まで登場しました。
その後も、アニメやゲーム、映画など様々な展開をし、大人気漫画「ワンピース」や、アイドルグループ「AKB48」とコラボをするなど現在でも人気のビックリマンチョコ。
今なら子供の頃の夢だった箱買いもできるかもしれないですね。