画期的なスタイリングとユニークなCMで話題となり、大ヒットした「ホンダ シティ」。
1981年11月11日に、本田技研工業から発売されたシティは、コンパクトなボディサイズなのに、大人4人が無理なく座れる車内空間を実現するために「トールボーイ」と呼ばれる背の高いユニークなスタイルを採用し大人気車種となりました。
ユニークと言えば、ユニークでユーモラスなCMも話題となりました。
CM曲は、イギリスのスカバンド「マッドネス(Madness)」の「In the City」。
曲中に入る「ホンダ、ホンダ、ホンダ、ホンダ」という合いの手と、6人で踊るムカデダンスのCMは大好評で、当時、放送していたテレビ番組「8時だョ!全員集合」では、志村けんさんと加藤茶さんがムカデダンスをコント内で披露するなど、大人だけではなく、当時の子供たちにも人気のCMでした。
また、シティのトランクルームに折りたたんで積める原付モーターサイクル「モトコンポ」もシティと同時に発売。
自動車で移動した後、目的地で自由に行動できるバイクで、こういった新しい発想もシティの魅力のひとつだったのかもしれません。
大人気車種となったシティは、1982年に加速とパワーが加わったターボチャージドモデル「ターボ」、1984年にはオープン仕様の「カブリオレ」を発売、1986年10月31日には、2代目となるシティを発売しました。
初代シティのデザイン「トールボーイ」から大きくデザインを変更し「クラウチングフォルム」と呼ばれたロー&ワイドなデザインとなりました。
1993年に日本での生産は終了しますが、1996年には東南アジア向けの限定モデルとして復活、シティの進化は今も続いています。