おんぶしたり、着せ替えをしたりと、現在でも幼い女の子の遊びの定番であるお世話人形。
そのお世話人形の元祖が、1954年に株式会社増田屋齋藤貿易(当時)から発売された「ミルク飲み人形」です。
ミルク飲み人形は、口から付属の哺乳瓶で水を飲ませると、おしりから水が出てくる仕組みで、これがお世話好きな女の子の心をつかんで大ヒット。当時、日本橋の百貨店でミルク飲み人形を買い求めるお客さんが開店前から長蛇の列をつくるほどの人気商品となりました。
また、着せ替え遊び用の洋服など、遊びの幅を広げる商品も発売され、現在のお世話遊びにも受け継がれています。
現在でも、お世話人形は「おせわだいすきメルちゃん」などに進化し、子どもの心を育ててくれる大切な遊びとして子供達に愛されています。